例えば、あるファイルをダウンロードして他の場所に移動したのを忘れて、もう一度同じファイルをダウンロードした場合や、同じファイルのバックアップをいくつか保存している場合など、複数の同じファイルがディスク上に存在してしまうことがありますよね。
どんなにファイルの整理整頓が得意な人でも、手動で重複ファイルを探して削除するのは、非常に面倒な作業なので、簡単に使える重複ファイル検索アプリを、GUI(FSlint)とコマンド(fdupes)の両方で紹介します。
シンプルで直観的に操作できる重複ファイルのGUI検索ツールが「FSlint」です。
Ubuntu 18.04で動作するFSlintは、Synapticパッケージマネージャーから「fslint」で検索するだけでインストールできます。
FSlintを起動したら、まず、「Search path」タブに重複ファイルを検索するフォルダを追加しましょう。
デフォルトではホームフォルダが登録されていますが、重複ファイルを探すフォルダを別に指定したいときは、「Remove」ボタンでホームフォルダを削除して、「Add」ボタンで検索対象のフォルダを追加します。
画面左下の「Find」ボタンをクリックすると、指定したフォルダ内の重複ファイルが検索され、検索結果が表示されます。
重複ファイルはその中身が比較されるので、ファイル名が異なっても同じファイルなら検出されます。
あとは、リストから削除したい重複ファイルを選択して、「Delete」ボタンで削除していきましょう。
FSlintにもコマンドラインツールが含まれていますが、端末から重複ファイルを検索するならfdupesコマンドのほうが簡単です。
Ubuntu 18.04で使えるfdupesは、以下のコマンドでインストールできます。
$ sudo apt install fdupes
fdupesコマンドの使い方はとても簡単です。サブフォルダを含めて再帰的に検索するオプション「-r」を付けて、フォルダを指定して実行するだけです。
$ fdupes -r /home/ubuntuapps/test
コマンドを実行すると、重複したファイルがリストアップされるので、あとは手動で不要なファイルを削除しましょう。
もし、ファイルの削除まで自動化したいときは、さらに「-d」オプションを追加して実行します。
$ fdupes -rd /home/ubuntuapps/test
すると、今度は重複ファイルのどちらを選んで残すのか、プロンプトが表示されるようになります。
あとは、削除するファイルを数字で選んで、重複ファイルを削除していきましょう。
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